『防災・減災・復旧・復興Q&A』発刊記念シンポ「髙村薫講演会とディスカッションの夕べ」(2019年3月26日)

 2018(平成30年)10月の、近畿災害対策まちづくり支援機構編『防災・減災・復旧・復興Q&A 大災害被災者支援の経験から』(東方出版)の発刊を記念して、2019年3月26日に「講演会とディスカッションの夕べ」がエル・おおさかにおいて開催された。

開会の挨拶

第1部は 「災害と人間」をテーマに作家で思想家の高村薫氏が講演。

 

第2部は「常時災害列島で備えること、生き抜くこと」をテーマに高村氏に加え各団体・組織から下記の方々がパネリストとして登壇。

平山洋介氏(神戸大学教授)
高村薫氏
小島和彦(日本技術士会近畿本部)
橋本恭典(近畿税理士会)
松永和美(兵庫件社会保険労務士会)
野崎隆一 (神戸まちづくり研究所)
コーディネーター:斎藤浩(大阪弁護士会)


コーディネーターから今回の出版物『防災・減災・復旧・復興Q&A 大災害被災者支援の経験から』の紹介があり、ディスカッションの目指すものは、支援機構が今後そのような問題点解決に向けて運動していこうとする方向性である旨の発言があり、

広範囲を扱う本の内容から、各論的テーマの共通部分として、また、危機の時に生き抜く最大の条件として「被災前のコミュニテーの質、被災後のコミュニテイの確立」があるとしてディスカッションが始まった。 

建築士である野崎氏のコミュニティ論の本質に始まり、 東日本大震災の後石巻市役所に常駐もされた小島技術士からは避難所の問題についての指摘があった。避難所から仮設住宅、さらには住宅再建といった復旧・復興の過程で必要となる資金援助については橋本税理士や松永社労士が阪神淡路当時からの変更点や現状の改善点が述べられた。
 途中、会場に参加されていた塩崎神戸大学名誉教授の世界と比べての我が国の現状などの発言の他、災害時における障害者福祉の観点からも会場参加者から報告があった。

シンポジウムの開催に際して使用された案内はこちら