『自然災害への備えと専門家の役割~南海・東南海地震に備えて~』(2012年2月23日)
(開催趣旨)
私たちは、東日本大震災で阪神淡路の経験だけでは到底太刀打ちできない現実を突き付けられ、あらためて原点に立ち戻り、私たちに何ができるのか、私たちは何をすべきかを見つめ直さなければならないとの思いに駆られた。
2011年9月上旬、猛烈な台風12号が和歌山県・奈良県を中心とする近畿地方を襲い、甚大な被害をもたらした。この近畿圏の全域をカバーする専門家の活動の幅の広さと層の厚さが必要であると痛感するに至った。
もともと、津波災害に対する対策の必要性は真剣に議論されており、当機構では、2010年度の活動目標の一つに、津波災害の対策と復興について和歌山の専門家と連携することを掲げていた。そこで、日本建築学会近畿支部(南海地震等減災プロジェクト研究部会)と連携し、和歌山商工会議所の大ホールを会場に頭書のシンポジウムを開催した。
日時:2012年2月23日(木)午後1時30分~4時30分
会場:和歌山商工会議所大ホール
主催:阪神・淡路まちづくり支援機構/日本建築学会近畿支部南海地震等減災プロジェクト研究部会
内容:(第1部)
「東海・東南海・南海地震について」
報告:坂本憲司(和歌山県総務部危機管理局 総合防災課主幹)
「沿岸地域のコミュニティと津波災害~和歌山県串本町の事例調査より~」
報告:田中正人(㈱都市調査計画事務所代表)
「台風12号による被害の特徴、特に深層崩壊と自治体の対応」
報告:田結庄良昭(神戸大学名誉教授)
(第2部)
ミニシンポジウム「災害時の専門家の役割」
パネリスト:有井安仁(わかやまNPOセンター副理事長)
塩崎賢明(阪神・淡路まちづくり支援機構付属研究会代表,日本建築学会近畿支部南海地震等減災プロジェクト研究部会主査)
安﨑義清(近畿司法書士会連合会所属)