不動産鑑定士協会共催シンポジウム『津波から人命を守る』(2014年4月26日)

 東日本大震災から3年が経過し、津波による人的被害が「正確な知識」と「適確な行動」が要求されることが明らかとなった。阪神・淡路大震災を経験した専門職業家として、近畿不動産鑑定士協会連合会と阪神淡路まちづくり支援機構が共催して、今後予想される南海トラフ大地震がもたらす津波災害に焦点を絞って、『津波から人命を守る』と題するシンポジウムを開催した。

 当日は100名を超える参加者があり、津波想定区域における地価状況について詳細な報告があり、河田惠昭教授の臨場感あふれる基調講演によって、大いに問題意識が喚起された。これを受け「いかにして津波から人命を守るか」をテーマにしたパネルディスカッションが行われ、高知県、兵庫県、和歌山県串本町等の防災減災の最前線の行政の取り組みが紹介され、来場者も含めた活発な意見交換が繰り広げられた。

 開催日 2014年4月26日(土)13時30分~17時30分
 開催地 兵庫県立美術館ミュージアムホール
 主 催 近畿不動産鑑定士協会連合会、阪神淡路まちづくり支援機構
 後 援 関西広域連合、兵庫県、高知県、串本町、四国不動産鑑定士協会連合会
 協 力 阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター

第1部 「津波想定区域における地価の状況(和歌山県・徳島県・高知県視察に基づく報告)」   近畿不動産鑑定士協会連合会危機管理対応委員会

第2部 記念講演『津波想定の最新情報とその影響・対策』
    河田惠昭氏(人と防災未来センター長・関西大学教授)

第3部 パネルディスカッション『いかにして津波から人命を守るか』
パネリスト:河田惠昭氏(人と防災未来センター長 関西大学教授)
      酒井浩一氏(高知県危機管理部 副部長)
      濵地弘貴氏(和歌山県串本町 総務課副課長
      藤森龍氏(関西広域連合 広域防災局 防災計画参事)
コーディネート:津久井進氏(阪神・淡路まちづくり支援機構 事務局長)